バフェット 伝説の投資教室

バークシャー・ハサウェイのバフェットではなく、バフェット・パートナーシップ時代のバフェットの話が中心です。この2つの時代の違いは、運用資産総額の違いによる投資法の違いです。運用資産額が少ない個人投資家などにとっては、運用資産額が少なかったバフェット・パートナーシップ時代の投資法の方が参考になるのかもしれません。

バフェットと言えば、優良株をそこそこ割安な時に購入し、永久保有するというイメージが強いかと思います。しかし、そのイメージはバークシャー・ハサウェイ時代になってからのバフェットのようで、もしバフェット・パートナーシップのころのように、運用資産額が小さければ、今でも小型株を中心に投資をするし、そうすればバークシャー以上の運用成績が出せると考えているそうです。

今のスタイルになったのは、運用資産額が大きくなってしまったことによる弊害があってのスタイルだということでした。

言われてみれば、その通りです。今のバフェットのイメージが先行しすぎて大きな優良企業を買った方がいい気がしてしまいますが、通常ならば、高利回りが期待できる小型株に集中したほうのがいいに決まっていますよね。

実際に、バフェット・パートナーシップ時代のバフェットは今のバークシャー・ハサウェイ時代よりも成績はいいようです。

本書の内容は、本のタイトル通り、まさにバフェットの投資教室の講義を受けているような内容でした。

・マーケットについて。

・投資スタイルとその使い分け。

・何十年たっても決してぶれない投資に対する考え方とそれに基づいた投資手法の変更。

・投資成績の評価方法と目標について。

・資産の有効活用と企業経営について。

・会計や税金に対する考え方。

そういったものを、バフェットのパートナーへの手紙から読み取り、体系的に分けバフェットの考え方を分析し、説明している感じです。

バフェットというと、バリュー投資というイメージが強いですが、そのバリュー投資でも、さまざまな手法を使って、組み合わせて投資していたんだなというのを感じました。

中でも、基本はバリュー投資ではあるけれど、投資手法として、ジェネラル、ワークアウト、コントロールと分類して使い分けていたということには目から鱗でした。

この3つの手法を使うというのは、個人投資家にはなかなかできないレベルの話ではありますが、特にコントロールなんて、経営参加権を使って資産配分を見直し魅力的な会社にして株価を上げるなんてことですから。

それでも、投資環境に合わせて、同じバリュー投資の中で、手法を機動的に変更しつつ、市場平均を上回る目標を目指すという方法になるほどなと思いました。

ボクシングでいえば、外からだといつもと同じような戦い方に見えるけど、実は相手によって微妙にコンビネーションを変えたり、タイミングをずらしたりというようなことをやっているようなものなのかな?

なんか強そうですね。

しかし、神様にこんなことを言ってしまうと罰が当たるかもしれないけれど。

パートナーシップを始める時は、『パートナーシップを始めるつもりなどなく、仕事すらありませんでした。みずから資金運用ができるかぎりは、なんの心配もしていませんでした。』とか言っていて、やめる時には『BPLに100%集中しなくてはならない状況から抜け出したくなったのです』『生涯ずっと投資というウサギを追い抜くことに忙殺されたくはありません』なんて言ってもいました。

他には、バフェットと言えば有名ですが「誰かに経営をまかせて便乗する」なんてこともあります。

これらが示唆していることって、もしかしてバフェットって結構めんどくさがり屋?

できる限り楽しようとしている?

本当はあまり仕事好きではないタイプ?

共感します!すっごく身近に感じました。

褒められることではないのでしょうけど、寝る暇も惜しんでバリバリ仕事するビジネスマンというタイプの人よりも、こういうタイプのほうのが個人的には好きです。

しかし、そんなタイプの人がいまだにバークシャー・ハサウェイのCEOをやっているということは、本当に投資業が好きなんですね。

バフェットは、まさに好きなことをやり続けていたら大富豪になってた人なのかもしれませんね。

あせっとびるだーず

投資会社、FP会社

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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