私は株で200万ドル儲けた

面白かった。

著者ニコラス・ダーバスの株式市場との戦いの物語を読んでいるような感じです。

200万ドル、今にすると2億2500万円ということでしょうか?たいしたものです。

この本をもとに、ドラマや映画などを作っても意外といけるんじゃないか?とも思えてきます。

当然、投資のノウハウを学ぶ本として長い間読み継がれてきた本ですから、投資の勉強としての読み物でもありますが。

個人的には、ニコラス・ダーバスが失敗を繰り返しながらも、決してあきらめることなく、間違いに気づいたり、新しい方法を考え出したりしながら、少しづつ自分の手法を形作っていく感じが面白かったです。

最初のころの失敗談なんて、「あるよね~。それ!」「あった、あった、そんなこと!」というところがいくつも出てきて、共感しつつ読んでいるせいか、まるで目の前にニコラス・ダーバスがいるかのように、楽しい気分にもなりました。

投資って、マラソンみたいに外から見ているとあまり変化がなくて面白くもないんだけど。

この本を読むと、やっぱりそんな中にも物語はあるんだなと感じました。

投資で資産を築こうと思った時には、ニコラス・ダーバスの投資手法よりも、投資に対するあきらめない、失敗から学ぶという姿勢の大切さを感じ取った方がいいと思います。

ところで、ニコラス・ダーバスの投資手法ですが。

「ボックス理論」の生みの親のように言われています。

本書の中で、このボックス理論について詳細に説明されている感じでもありませんでしたが。

「ボックス理論」はテクニカル分析でも結構有名ですよね。

この「ボックス理論」を考えたのが、経済もなにもわからない素人からスタートした個人投資家だったことには、少し驚きました。

「ボックス理論」とは、いわゆるサポートラインとレジスタンスラインのことで。

ボックス(レンジ)に入った株価は、サポートラインを下限に、レジスタンスラインを上限にして動き。

レジスタンスラインを突破すると、その今まで上限だったレジスタンスラインがサポートラインに代わり、次のボックスの下限になる。

といった話です。

いまじゃ教科書にのっているような話ですよね。

でも、そんな投資手法の話として読むよりも、個人投資家がどういうところで失敗するのか、その失敗をどうとらえて次に生かすのかというところを感じ取ることの方が、この本を読む価値はある気がします。


田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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