笑いの神(?)ガネーシャによる、夢叶える物語の3作品目です。
成功するための自己啓発本であり、また物語を楽しむ小説のようでもあります。
物語を楽しみながら、かつ所々でガネーシャによる笑いのスパイスも入っていて楽しみながら読むことができ、そして成功のための考え方を学ぶこともできるということで人気の本です。
2008年にはドラマ化もされました。
しかし、自己啓発本というと、読んで満足ということが多く、自己啓発本を沢山読んでいる人ほど、なかなか成功できないなんて言われたりすることもありますが、その辺はこの本も一緒なんでしょうね。
でも、この本には自己啓発本としてだけではない楽しみ方があるという点で、他の自己啓発本とは違うのかなという気もします。
この本を読んでいて、面白おかしく読みながらも、これは投資の世界でも言える事だろうなと思う言葉がたくさんありました。
『この部屋には、自分が「ちょっと欲しい物」ばっか置いてるからや』
ちょっといい情報をテレビで見たから、人がこの投資信託で儲かったって言っていたから、そんな理由であっちこっちに投資していたりしませんか?
著名投資家のウォーレン・バフェットは、生涯付き合っていくつもりで銘柄(企業)を選択し投資をしていると言われています。
これって同じことなのかな?と思いました。
『成長すると、頑張るのが楽しくなる。楽しくなるともっと頑張れる。すると、ますます成長する』
投資に限った話ではないけど、こういうところは実感するところでもありますよね。
例えば、マラソンをしていると、最初は無理だと思っていた距離だけど、練習するうちにだんだんと走れるようになっていき、今では散歩するぐらいの感覚で走れちゃうなんてことがあります。
資産形成でいえば、最初の100万の貯蓄が達成できれば、次の300万円は楽に溜まり、さらに資産1,000万円も現実のものとして視界に入ってくるというところがあります。
『人生で追い込まれている人間は、一気にその負けを取り戻そうとしますよってに。ほんまは少しずつ少しずつ負けを溜めてきたのに、一発逆転なんてムシの良い話ですわ。せやけど、そういう人間やからこそ、現実が冷静に見れんようになって、目の前に差し出された希望に簡単に飛びついてしまいよる』
キツイ!!耳の痛い話です。
本気で投資している人なら、ほぼ100%近い人がこういう経験があるのではないでしょうか?
私はありましたね(過去形??)。そしてさらに傷口を広げるんです。
投資を始める時には、人間には誰でもこういう性質があるということ胸に刻んでおくことをお勧めします。絶対に自分は違うなんて思ってはいけないです。
『小さな勇気』
投資をしていくということは、この『小さな勇気』の連続だと思っています。
投資を始めたいと言いながら全然始めない人を良く見かけますが。ほとんどの場合「お金がないから」とか勝手な言い訳をして始めていないだけってことが多いです。
今は、投資なんて1万円とか数千円とかで始められるものですよ。それくらいの余剰資金も作れないものなのでしょうか?と思ってしまいます。
多分、大きな要因は『小さな勇気』がでないからです。
投資とはリスクと向かい合うことです。リスクとは不確実性のことです。誰だって絶対だと思って投資をしているわけではありません。
どんな著名投資だって、投資するときや最初に投資を始めた時には、どうなるかわからないという不安を持ちつつ、『小さな勇気』を出して行動している、または行動したはずです。
投資をすることにだいぶ慣れたとしても、売買の注文を発注する時には、やっぱり『小さな勇気』が必要なものです。
『これはまっとうに稼いだおお金や。綺麗なお金から商売始めたら、綺麗なお金が集まってくるもんやで』
これとはちょっと違うかもしれないけど、大学院教授であり個人投資家の山崎和邦さんの著書で、『不浄のカネは直ちに口座から出す』という言葉がありました。
つまり、偶然手に入れたお金を口座に残して置いたら、ツキが落ちるから引き出してしまうのだそうです。
それともまたちょっと違うかもしれないけど、たまたまラッキーで株価が上昇したのを、自分の実力だと勘違いして、利確せずに放置したために、その後暴落してしまった何てことありませんか?
株式投資をしているとよくあることですよね。
『最後までやりきるちゅうのはめちゃめちゃ大事なことなんやで。』
投資で失敗するのは、うまくいかなくなった時に、やめてしまうからということがホントに多いです。
あきらめずにやりきること、これ大切です。
でも、うまくいかない時というのは、「この投資先は間違っているのではないか?」「このやり方で本当にうまくいくのだろうか?」などと、どうしても疑心暗鬼になるものです。
これは避けられることではありません。長年投資をしてきた人だって、きっとこういう思いに駆られながら、やめようかなという考えと葛藤しながら続けてきたのだと思います。
きっと、これが投資で成功した人が少ない大きな理由なのではないかと思っています。
最後に、
『失敗は存在しない。うまくいかない方法を学んだのだ』
これは、この本の言葉というよりも、発明家エジソンの名言です。
投資なんて、うまくいかないことが8割ぐらいかもしれません。でも残りの2割で、その失敗をカバーしてくれるだけのリターンを生み出してくれることがあります。
きっとそんなものです。
つまり、たった2割の成功をつかむために、失敗を繰り返し続けるのが、投資という作業なのだと思っています。
これ想像以上にキツイのかもしれないですよ。私は好きでやっているからいいんですが。
という感じで。『夢をかなえるゾウ!!!』
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