あやしい投資に身銭を切って乗ってみた結果!?

「HYIP」という言葉を聞いたことがありますか?

「HYIP」とは「ハイ・イールド・インベストメント・プログラム」の略で、日本語でいえば「高収益投資プログラム」となります。

高収益と聞いてどのくらいの収益を想像するでしょうか?

今の超低金利の中では、年利10%でも高収益じゃやないか?と思われるかもしれません。

しかし、「HYIP」で提示してくる収益はそれどころではありません、日利1%とか日利3%とかとんでもない収益率を提示してきます。

日利ですから、単利運用でも年利365%ととかになる話です。複利にしたら1年間で軽く30倍は超えてくることでしょう。

そんなおいしい話があるわけない!当然そう思うでしょう。

今回、そんな怪しい話に、あえて乗ってみました。


優良と言われていた『ライトライズ』?

今回乗ってみた投資案件は「ライトライズ」という会社でした。

この会社は、イギリスにあり、イギリス政府と契約してスピード違反の取り締まりをやっているという話でした。

そして、違反者から受け取った罰金の40%がライトライズの収益になるということでした。

投資内容は、そのスピード違反取り締まりに使う機械を買う(株を買う)ために出資してくださいというもので、収益率は、出資額に対して日利1~3%という高収益を提示していました。

速度違反の罰金額と機械の値段などを考えると、一台の機械で一日10数台ぐらい違反者を捕まえれば、確かに提示している収益分のリターンは上げられるかもしれない。

と考えると、ありえるのかな?と思える部分もあったり。

イギリス政府と契約という言葉も、なぜか安心感?みたいなものを感じさせ。

さらにサイトも丁寧?に作られ、見た目もよく。事務所案内の動画まで載せていました。

最初はあり得ないと思いつつも、人の欲がでてくるのか、だんだんと魅力的な投資先なのでは?なんて気分にさせてきます。

ネットを検索しても、評判良さそうな言葉が多く。もしかしてなんて期待感も出てきてしまいます。


どこが優良だったんだ?たった数ヶ月で飛んでしまった「ライトライズ」

「飛んでしまった」とは、こういったHYIP案件に投資して、お金が返ってこなくなってしまった状態です。

ライトライズのサービス開始が9月で、飛んだのが3月頭です。サービスが続いたのはたった半年だったということになります。

半年あれば、サービス開始当初に投資をした人は、すでに投資元本の回収が終わっていると思われます。

確かに、毎日収益が発生し、そして引き出しもすぐにできていました。

収益が発生するごとに、引き出しをしていけば3ヶ月ちょっとで元本回収はできたことでしょう。

しかし、投資へのお金の流れというのは、最初はほとんど入ってこないが、うわさ話の広がりとともに、徐々に流れてくる資金量が増えていく感じになります。

つまり、後半になればなるほど、資金流入が増えるということになり、その後半の人たちはほとんどお金を回収することもできずに終わった可能性が高いです。

さらに、再投資というプログラムが用意されていて、収益を投資元本に組み込むことができます。

当然、投資元本が増えれば、利息も増えることになるため、多くの人が収益の引出しをせず再投資をしていたようです。なかには、その増えていく収益を見て、不労所得が出来上がるのではないかという期待を抱いてしまい、どんどん再投資を繰り返していた人もいたようです。

もし引出しを一切していなかったとしたら、投資元本も(幻想だった)収益もすべて失っていることでしょう。


結局「HYIP」って?

HYIPの98%は詐欺のようです。

98%ってことは2%は本物もあるの?と思いますが、おそらく念のための2%で、実際は100%と思った方が良さそうです。

実際に、ライトライズ以外にも、最近飛んだとされるHYIP案件があったりします。

そうです、HYIPは必ず?飛ぶんです。

HYIPでうまくやるには、誰よりも早く参入して、さっさと元本を回収してしまうことなのかもしれません。

いつ飛ぶかわからない不安を感じながら、せっせと収益を引き出していくというやり方に徹したほうがいいように思います。

ちなみに、今回経験した「ライトライズ」の飛び方ですが。

ライトライズの場合、投資元本は株という名目なので、現金化できません。

しかし、毎日発生する収益は、その都度引き出すことが可能でした。

そして、ある日突然、その収益の出金ができなくなります。

状況としては、「システムエラーかな?」という感じで、しばらく待てば治るだろうという雰囲気です。

しかし、いつまでたっても回復しません。

ブログなどを検索すると、「飛んだ」とか「サポートからの返信がない」などといった言葉が飛び交っています。

そんな中、メールが来ます。

「入金先が変更になりました。」と。

ますます怪しい感じです。なぜ出金ができない状態なのに、入金先の変更を行うの?

どうやらこれは、とんずらする前の最終集金らしいです。

経験してわかりましたが、スパッと切られたような実に見事なやり口で、持っていかれました。

これがHYIPの世界なのだと。


今思うと、なんでだろう?と思うこと。

今更ですが、日利1~3%なんて言う利回り自体、ありえない話です。しかも複利で投資可能というから、もし本当にそんなことができたら、あっという間に億万長者です。

しかし、もしかしたらと思わせるような話の作り方うまい!と感じました。

私が思ってしまったことは、確かに日利1%とかってありえないよね。でも、今は日利1%でも、後々、利率を引き下げていって、妥当な利率にするのではないか?そうやって事業を継続していくこともあるのかもと考えてしまったということです。

そして、ビットコインで投資できる。

今、ビットコインは1年で2,3倍になるようなペースで上昇を続けています。

つまりビットコインを持っている人は、ひょんなことからお金を手にしたという感じで儲かった人がいることが考えられます。

私も、昨年夏ごろにビットコインを買ってみて、今や2倍以上になっています。

そのため、財布の紐がちょっと緩んだというところもあるのかなと。ビットコインの値上がりで手にした利益の中なら、ちょっとぐらい冒険してもいいかなと。

HYIP案件にはビットコインで投資ができるというものが多いようです。

もしかすると、私と似たような感じでHYIPに投資をしてみたという人が結構いるのかもしれません。

そしてビットコインの落とし穴ですが、ビットコインには所有権が認められていません。マウントゴックスの事件の時に東京地裁の判例でそう出ています。つまり、ビットコインを送金した先に、そのビットコインは私のだと主張しても意味がないということになるわけです。

詐欺をするには、ちょうどいい話なのかもしれません。そのためHYIP案件はビットコインを使ったものが多いのかもしれないですね。

それと収益の計算方法なのですが。

ビットコインを使って投資をした場合には、そのビットコイン額に利率をかけて計算されているんですよね。(収益もビットコインで受け取る)

そして、ライトライズのサイトで表示されている基本通貨はドルになっています。

ライトライズってイギリスの会社で、イギリス国内の速度違反者を取り締まって、イギリス国民(または旅行者?)から罰金を徴収しているんだよね?

そしたら、通貨はポンドじゃない?

利率の計算もポンドで計算して、その後でビットコイン支払にしないと、無理あるよね?

初日に利息が付いたときに、ふと思ったことだったんですが、まぁそういう計算しているんだろうね?と考えてあまり深くは考えませんでした。

でも、ビットコイン価格がどんどん上昇していても、利率が下がるようなことがなかったので、「おや?」とは思っていました。

最後に、HYIPをやっている人は、日本人に多いようです。

ライトライズもイギリスの会社でありながら、そのほとんどは日本からお金を集めていたそうです。

普通、イギリスの国民から徴収するお金なら、まずはイギリス国内に還元するべきだよね。

それなのに、イギリスではほとんど資金募集はしていなかったというのですから、まぁ、あやしい話ですよね。

しかし、日本人は騙されやすいというかなんというか。

お金を持っている。ギャンブルが好き。ファイナンス教育がない。

という3つの条件がそろっていますからね。ホントにだましやすいのでしょう。


ライトライズにやられてみて・・・。

やられたと言っても、約1万円です。おそらく他の人からしたら全然少ない被害で済んでいると感じています。

でも、いろいろとわかったこともありました。

まずは、HYIPという仕組み。

そして、ビットコインのこと、海外への送金が楽であったり、使い勝手がいいということ。海外の株式や不動産などもビットコインのようなものでやり取りが出来るようになったら、世界は変わるかもと思いました。

それとビットコインには所有権が認められていないというのは衝撃的でした。

そして最後に、自分の心です。

まず、なんでライトライズに手を出したのか?

おそらく、こういった案件に手を出すなんてことは今までならしなかっただろうなと思っています。

なんとなく感じている理由は、ビットコインを買った時、儲けようとは思っていませんでした。ビットコインについて、ちょっと経験をと思っただけだったのですが。

それが、2倍を超えるほどに上昇したおかげで、予想しないところからの臨時収入、いわゆるあぶく銭となってしまったからだと思っています。

「悪銭身に付かず」とは良くいったものです。

それと、調べるという行為の限界。

調べると言っても、自分にとっていい情報ばかりを拾っているんだということです。

ライトライズを始める時も、ネットで結構調べていました。中には「気を付けろ」「やめておけ」といったものもあったのですが、保守的な人なのだろうという考えで、ちゃんと意見を取り入れなかったのもいけなかったと思っています。

ちょっと欲が出たんですかね。

ホント人の心理は、深いです。

さらに言うと手を出すまでは、まだ半信半疑だったのですが。

お金を入れると、ちょっと強気というか、うまくいくんじゃないかとか考えてしまうんですよね。

さらに、収益を再投資すれば明日の利益はさらに増えるんじゃないかと欲も出てきます。

そこは我慢して、出金を先に行いはしましたが、いろいろ考えてました。

よくよく考えてみると、株式投資などでも似たようなことしているなと思いました。

改めて投資と人の心理について考えるきっかけになりました。

田仲 幹生

ⅭFP(ファイナンシャルプランナー)資格認定者、1級FP技能士、個人投資家

外資系の生命保険会社で営業を行い、後に税理士事務所に勤務、2016年から今までの経験を生かしながら、投資活動および資産形成を主な目的としたFP業を行っていきたいと思い独立。

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