これはすごい?『T&D-ロボット戦略 世界分散ファンド (愛称:資産の番人)』

まさしくロボット運用?なんか面白そうな投資信託が登場しました。(SBI証券HPへ

いろんな資産への分散投資と資産配分を変更するというタイプの最近よく見るロボット運用とは違い、相場のトレンド判断なども行うコンピュータープログラムで自動売買を行うというタイプです。

まさしくAIなどが活用されているのでしょうか?なんとも興味を惹かれる存在です。


圧倒的な運用成績?

SBI証券ホームページの紹介ページを見ると、驚きの運用成績です。

1995年から2016年までの約20年間になんと、当初の投資額から約6倍になっています。

国内株式や海外株式のインデックスと比較すると、圧倒的です。

海外株式インデックスでさえ、結構いい感じだと思っているぐらいなのに、その3倍という驚異的な成績です。

なんともワクワクさせる話です。

そして極めつけは、それだけの高リターンをたたき出しながら、価格変動はうまく抑えていることにも注目です。

過去20年間の最大下落率が-14.6%と20%も下落していません。

さらに、この20年間には世界金融の終わりかとも思われた、サブプライム~リーマンショックがあったわけですが。

その時、世界の株式市場では-55.7%とという悲劇的な損失を出していたなかで、16.4%のリターンをたたき出したというのです。

まさに、こういう運用をしたいと思える、理想的な成績です。

IBMのワトソン(AI)の話などを聞いていてると、こういう存在も近いうちに出てくるかもとは思ってはいましたが。こんなに早いとは。

こういう個人では、なかなかできないような運用戦略を使おうと考えたときこそ、投資信託を活用したいものですね。


『T&D-ロボット戦略 世界分散ファンド(資産の番人)』の投資戦略

『資産の番人』が下落幅を抑えつつ、着実に資産を増やしていってるのは、「ロング(買い)」と「ショート(売り)」をうまく使う投資戦略にあるように思います。

交付目論見書を見ると、上昇トレンドにあるときには「ロングポジション(買い建て)」、下落トレンドにあるときには「ショートポジション(売り建て)」を先物取引を通して行っているようです。

それと、世界中の株式先物、債券先物、金利先物、為替先物など幅広い資産への分散投資を行い、さらにリスクを軽減する戦略をとっているようです。

ちょっとうらやましい、投資戦略です。

個人的にも、似たようなことができればなと思っていた?る?のですが、これはなかなかできることではないですよ。

個人レベルではやはり、買いに集中、もしくは売りに集中したほうが効率的のような気がします。

特に「ショートポジション」が難しいです。

「ショート」つまり下落した時に利益が出るポジションのことですが、下落相場というのは足が速くて、「下落来た!」と思ったら、すぐに終わってしまうことが多かったりします。

しかも、下落が来るタイミングというのが、またわからない。

「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場の格言がありますが、「もうすぐ来るかも」と思っても全然来ないことがほとんどです。

なぜなら、相場には上昇相場、横ばいのもみ合い相場、下落相場の3つの相場がありますが、ほとんどの期間が上昇相場と横ばいの相場でできています。

もし、もうすぐ下落相場が来ると思って、「ショート」ポジションを持ってはみたが、下落相場が来なかったとなれば、上昇相場の利益を逃すか、余分なコストを支払うことになるかのどちらかで、運用成績を悪化させることになります。

いつ来るかわかならい。来ても一瞬。

まるでボクシングでカウンターパンチをもらったような感じです。完全にKOです。

それが「ショート」の取引だと感じています。

そういえば、最近ジョージ・ソロスという世界的に著名な投資家が、「ショート」の取引をして失敗し、1100億円の損失を出したなんてニュースもありましたね。

百戦錬磨の大投資家でも失敗する、この「ショート」の取引をどうやって判断し行っているのか、詳しいことはわかりませんが、過去20年間についてはこの取引が上手くいったからこそ出せた成績なのでしょう。

やはりこれからはAIの時代なのでしょうか?


投資を検討する前に注意点。

実は、ここまでの話は、この投資信託の話ではなく、『AHLアルファの過去の運用実績であり、将来のファンドの投資成果を示唆あるいは保証するものでは一切ないことに十分ご注意ください。』との注意書きがあります。

AHLアルファとは、この投資信託が使おうとしているコンピュータプログラムのことです。

つまり、費用面や投資先などで違いがあるということなのかもしれません。

その費用についてですが。

買付手数料が、0.54%~2.16%。

信託報酬手数料が、年2.1936%程度+成功報酬。

と決して安いものではありません。というよりも投資信託としては高いほうだと思います。

これだけの手数料を取りながら、あの成績が出せるのだとしたら、ホントたいしたものです。

20年間で6倍ということは、年利約9.4%です。

さらに、手数料を2%引いているということは、紹介ページで示しているような成績がこの投資信託に投資することで得られるのだとしたら、実際は年利11.4%で運用していることになります。

年利10%以上、私が個人的に目標と考えている数字ですね。

とても興味深い投資信託ではあります。

ですが、あくまで投資信託ですので、セオリー通り、新規設定と同時に投資するのではなく、しばらく運用状況を見ながら、当初の予定通りの運用がされ、予定通りの効果が出ているのか(下落幅はインデックスより小さいか?上昇相場でイデックスにおいていかれてないか?)、また、資金はしっかり集まっているのか?(資金不足で早期償還になったりしないか?)などを見極めながら投資したほうがいいのかもしれません。

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