高利回りには要注意!?投資で儲ける事とは?

最近、「みんなのクレジット」の行政処分や「てるみくらぶ」の倒産など、高利回りや破格を謳ったサービスなどで問題が立て続けに起こっています。

なぜか、高利回りや非常に安いものなどに、どうしても心動かされてしまうところがあります。

そういう事件や問題に巻き込まれないためにはどうしたらいいのか?

また、そのようなリスクに巻き込まれないように高利回りを得るにはどうしたらいいのでしょうか?


基本的には「市場は効率的」であるという認識を?

高利回りや破格を謳うものには、それなりの理由があるはずだという疑問から入ることです。

市場が効率的というのは、多数の人たちが取引をするものには、必ず均衡点が存在するということです。つまり、同じ内容の投資商品であれば、どれも同じ利回りになってくる。似たような商品であれば、同じくらいの値段になってくるはずと考えるということです。

例えば、今回のみんなのクレジットの場合には、他社で取り扱っている貸付型クラウドファンディングと似たような投資案件であるのに、他社より5%~7%ぐらい高い利回りが提供されていました。

また、てるみくらぶの場合には、他社の商品よりも半額以下の値段でサービスが提供されていました。

「市場は効率的であるはず」という考えがあれば、なぜそんな利益を提供できるのか?と疑問に感じることもあったかもしれません。

投資の世界では、裁定取引(アービトラージ)というものが行われています。

アービトラージとは、同一の商品は同一の価値があるはずという考えのもと、その価格差を狙った取引方法です。

例えば、同じ銘柄の株式が、A取引所では100円、B取引所では120円で売られていたとすると、それに気づいた人が、A取引所で100円で買い、B取引所で120円で売れば、20円の儲けになります。

株式市場では、このような取引がコンピューターを使って超高速で取引されているため、ほとんどの場合、世界中どこの取引所でも同じ価格に統一されるようになっています。

株式市場ほど効率的ではないにしても、みんなのクレジットが高い利回りを提供しているならば、他社もそれに追随して、利回りを上げてくるはず。

てるみくらぶのような安い商品が提供できるのであれば、他社も同じようなサービスを始めるはず。といったことが考えられることになります。

こういった「市場は効率的である」という考え方が、極端な高利回りや破格の安さを提供して問題を起こすような事件から逃れるための一つの方法になるのではと考えられます。


人より高利回りを享受しよう、安く手に入れようは不可能?

市場が効率的であるならば、人よりも儲けようとする行為は無駄ということになります。

しかし、本当の意味で効率的でないものが存在していることも事実です。

例えば、株式市場は、世界中のそれこそ沢山の人や企業が同じところで売買をしているという、かなり効率的な世界だと言えます。

しかし、不動産のように一対一の相対取引で売買が成立していたり、一部の者が情報を握ってしまっている世界は、効率的な世界ではないと言われています。

ただ今は、インターネットの普及などで、いろんなところから情報が手に入る時代になっているため、徐々に効率的になってきている可能性は高いと思われますが。

つまり、まだまだ市場が広がっていない世界やオンリーワンの商品、圧倒的なブランド力などを持った商品などには、効率的という言葉が当てはまらない可能性も高いということになります。

みんなのクレジットのようなインターネットを使った貸付型クラウドファンディングは、日本で始まって約10年程度の若い市場です。

そして、法整備などが徐々にできてきて、資金が集まるようになり、新規参入する業者が増えだした、今まさに急激に市場が広がりつつある市場です。

まだ効率的な市場になっていない、または今まさに効率的な市場になりつつある状態ということです。

まだ効率的ではないためか、各業者間で利回りの格差があり、5%程度のものから10%を超えるものまでたくさんあります。

ある意味こういう状態の時は注意が必要な時です。なぜなら、どこが均衡点なのかがわからないからです。

さらに言えば、まずは収益度外視で資金を集めよう、市場を広げよう、と無理をしている業者がいる可能性も高いです。

みんなのクレジットの行政処分の問題は、こういう市場の状態だからこそ起こってしまったのかもしれません。言い方を変えれば、今回はたまたまみんなのクレジットに問題が発覚しただけで、遅かれ早かれどこかの業者で似たような問題を起こす可能性が高い状態だったのではと思われます。

人よりも儲けよう、高利回りを得ようと考えた場合に、効率的な市場では、全ての情報が市場に織り込まれ、価格は常に均衡点へ向かうことになる以上、ほとんど不可能になってしまいます。

逆に言えば、均衡点がわからないというリスクを持ってはいるが、これから作られる市場や、まだ効率的とは言えない市場などの中には、人よりも儲けられるかもしれない可能性があると言えます。


人よりも儲けるために必要なこと?

「神の見えざる手」。基本的にはすべての取引、経済が、効率的に動いていると考えることは、ほぼ正しいことだと思っています。

しかし、世の中全てのことが、効率的に動いていると話を結論付けてしまったら、人より儲けるという行為に意味がないことになってしまいます。

それでは少し寂しいです。

そのため、効率的でない市場を探し、そこで戦う。または、市場の効率性が歪んでいるものを探す、または市場が歪んだ時を狙って取引をすることで、人よりも儲けることは可能になるのではと考えています。

例えば、ヘッジファンドとしても有名な投資家であるジョージ・ソロスは、市場は常に歪んでいると考え、その歪みを探し、歪みが是正されることを狙って投資することで莫大な資産を築き上げてきたと言われています。

しかし、効率的ではない市場で勝負をするということは、非常に沢山のリスクがある世界でもあることが多いです。

たとえば、均衡点(または、歪んでいない状態)がわからないため、正しい価値が判断できず高値掴みで終わる。参加した市場が大きく育たないまま終わってしまった。詐欺などの事件に巻き込まれる。他人から変人と見られる。などなど

結局、「人より儲けることのできる人は、リスクを積極的に取れる人」だというのは、こういうことなのかもしれません。


田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

0コメント

  • 1000 / 1000