インデックスファンドが市場を歪める?今の人気は行き過ぎか!?

資産運用を勉強をした人ならば、インデックスファンドのことは知っているかと思います。

そして、ファンドマネージャーが銘柄選択や売買タイミングなどを考えて運用するアクティブ運用よりも、インデックスファンドをつかったパッシブ運用の方が効率的に運用ができるという話も聞いたことがあると思います。

しかし、インデックスファンドにも問題があると指摘する意見もあります。


インデックスファンドで運用する理由は?

長期的には、インデックスファンドはアクティブファンドを超える成績を上げることが多いです。

アクティブファンドの問題は、運用の意思決定の非効率やインデックスファンドよりも運用に係るコストが高くなる点、運用資産規模の大きさによる運用の難しさなどにあると言われています。

意思決定の非効率とは、アクティブファンドの運用には、複数の人の意見を取り入れながら運用するため、個人の持つ先見性や洞察力が発揮できなくなったり、判断と決断のスピードが落ち、結局無難な運用に落ち着くことになってしまうことがあるためと言われています。

コストの高さは、運用のプロを雇う必要や、売買回数が増えたりすることによって、どうしてもインデックスファンドよりもコストがかかる傾向があります。

また、運用資産の規模が大きくなれば、小型株や特定の銘柄に集中して投資をすることが難しくなり、時価総額が大きな大型株に頼らざるを得なくなったり、必要以上に分散投資をする必要がでてきたりして、結局インデックスファンドと似たようなポートフォリオになり、運用成績もインデックスファンドと変わらなくなってしまうと言われています。

こういった問題があるため、アクティブファンドはインデックスファンドを超えられなくなってくるとされています。

さらに、効率的市場仮説を強く信じる者にとっては、銘柄選択や売買のタイミングなどで市場平均を超えることは不可能だと考えています。

中には、ウォーレン・バフェットのような市場平均をはるかに凌ぐ成績で運用している大物投資家もいるが、それは確率による偶然の産物だと言っている人もいます。

(効率的市場仮説を知って、賢い資産運用?)


インデックスファンドの問題点とは?

インデックスファンドで運用するのは、元はパッシブ運用の発想からきています。

パッシブ運用とは、市場全体を買う、つまり特定の銘柄などは無視し、市場全体の平均値を目指す運用のことです。

インデックスとは、市場全体の動向をわかりやすくするために作られた指標です。つまり、インデックスと同じ動きをするように運用をすればパッシブ運用になるわけです。つまりインデックスファンドを買えば、自動的にパッシブ運用で資産運用ができるのです。

しかし、インデックスは市場全体を図る指標であるため、良い銘柄、悪い銘柄関係なしのものもあります。たとえば、広く国民から支持されているような、優良な経営を行っている会社もあれば、ちょっと問題があるのではと思うような経営をしている会社もあったりします。

また、株式市場全体の中には、長期間増収増益を続けているような会社もあれば、赤字続きの会社もあったり、業績の改善ができなくて苦しんでいるような会社もあったりします。

インデックスファンドの問題は、そいう健全とは言い切れないような企業にも投資をしていることになっている可能性があるわけです。

たとえば、今東芝の粉飾決算でいろいろと問題が起こっています。他もに燃費計算でデータを偽装したり過去にリコール隠しなどをした三菱自動車といった銘柄も日経平均225に採用されています。

つまり、日経平均225のインデックスファンドを買うということは、これらの銘柄へも投資をしているということになります。

効率的市場仮説論者は、そういう問題のある会社でも、改善されて株価が急騰する場面もあるから、それを理由に省く必要はないと言います。

確かにその通りです。過去にもそういう事例はたくさんありました。オリンパスや東京電力などもそれらのケースに含まれるのかもしれません。

ですが、株式投資の本来の役目は企業に資金を提供し応援をすることだと思っています。

隠ぺいしたりして消費者を欺いたり、ましてや粉飾決算なんて株主を欺く行為です。そいう企業を応援しようというのは投資家の役目としていかがなものかと思うところもあるわけです。

極端な考え方かもしれませんが、インデックスファンドを買うと、投資家本人としては無意識だと思いますが、そういう行為を行った企業の株式を買っていることになり、株式を買う人がいれば、株価はその分上昇方向へのエネルギーになります。株価が上がれば、経営者としてはまだ大丈夫、このくらいなら問題ない、そういう意識が働く可能性だってあります。

インデックスファンドには、そいう企業の背信的な行為を認めることにつながる恐れもあるのでは、というところが個人的にインデックスファンドを完全に受け入れられない所としてあるわけです。


インデックスファンドで市場が歪む?

市場は、常に適正な価格になっていることが理想です。

いい銘柄は、高い値段が付き、良くない銘柄は、低い値段が付く、それが「神の見えざる手」ならぬ自然の力で適正にはじき出される場であると考えられます。

インデックスファンドの価値も、市場が効率的、つまり常に適正な価格付けがされているという効率的市場仮説の考え方からきているはずです。

しかし、市場参加者のほとんどがインデックスファンドで売買するようになると、先ほどの例のようにいい銘柄もわるい銘柄も一色単になって売買されることになります。

これは、市場が適正な価格付けをしていると言えるのでしょうか?

インデックスファンドを選択することは、確かに有効な投資法だと思います。あのウォーレン・バフェットもインデックスファンドの購入を推奨しています。

しかし、インデックスファンドが有効に機能するためには、アクティブに売買する人たちの存在を無視するわけにはいきません。

むしろ、アクティブに売買する人たちが多い市場でこそ、インデックスファンドの本当の力が発揮できるのかもしれません。

今、ETFなどを使ったインデックスファンドがブームになっているように思います。日銀もETFを通して相当な量のインデックスファンドを購入しています。

インデックスファンドがブームの時だからこそ、あえてアクティブ運用に目を向けたいところです。



結局、市場ではこれが絶対という運用法はないってこと?

インデックスファンドのブームが来て、みんながインデックスファンドを選ぶようになってきました。

これから投資を始めようとする人や、資産運用についてあまり詳しくない、要は投資初心者もインデックスファンドの存在を知るようになってきました。

それは、少なくとも今までの市場ではインデックスファンドが効果的に機能してきているからです。

インデックスファンドが有効な方法だと知る人が増えることで、さらにインデックスファンドに注目が集まるという市場原理が働いているということでしょう。

中には、資産運用法として間違いない方法は、インデックスファンドへ投資をするとこだと、少し絶対視している人もいるように感じます。

ただし、みんながみんなアクティブ運用をやめてしまい、インデックスファンドばかりが選ばれるようになってくると、先ほどの話のように、市場が適正な価格付けを行う機能に支障をきたし、インデックスファンドの有効性が失われることも考えられます。

そうなると今度はアクティブ運用の時代が来ることになるわけです。

市場はそんな感じで、流行はいつまでも持たない、常に変化を続けるという性質があると思っています。

結論としては、今後インデックスファンドが使えなくなる時代が来るとは思っていません。ただ、いつかインデックスファンドのブームが終わる可能性はありそうだとは考えています。

インデックスファンドを過信し、盲目的に使うのではなく、インデックスファンドの問題点を理解することや歪みに気づくようにすることも必要だと思います。

たとえば、インデックスがアクティブを圧倒的に上回る傾向が見受けられる時。

というよりも、今まさにそんな感じです。ヘッジファンドのほとんどがインデックスを大きく下回る現象がここのところ続いています。

これは、もしかすると市場が適正な価格付けができていないのではという可能性も考えられます。

ヘッジファンドの投資戦略にロング・ショートというものがあり、この戦略は広く使われているようです。これは、割安の銘柄を買い、割高の銘柄を売るという「買い」と「売り」を両建てする戦略です。

この投資戦略の狙いは、市場では間違った価格付けは、いづれ適正な価格に戻るという性質を狙ったものです。つまり、この戦略が機能していないということは、市場の適正な価格付け機能が失われている可能性も否定できないわけです。

実際のところはわかりませんが、インデックスファンドばかりが好まれて買われることで、インデックスファンド自体が割高になることもあるのでは?

インデックスファンドによって市場に歪みがでてきた可能性は?

とこの機会に考えてみるのもいいのではないかと思います。

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