インカムゲインとキャピタルゲイン、狙うならどっち?

株式の配当、債券の利息、不動産の賃貸収入などの現金収入をインカムゲインと言います。

対して、株式や債券、不動産等の値上がりによる収益をキャピタルゲインと言います。

資産運用をすることで求める利益は、インカムゲインとキャピタルゲインの2つに分けられますが、どちらを重視するといいのでしょうか?


インカムゲインは少しづつ?キャピタルゲインは大儲け?

一般的なイメージとしては、インカムゲインは少ない金額をコツコツを稼ぎ、キャピタルゲインは一気に大儲けできると思われているようです。

しかし、実際には一般的に思われているほど、その差はないように思います。

株式投資はキャピタルゲイン狙いの投資と言われていますが、国内株式の長期間の収益率は平均すると、年6%~8%程度と言われています。

インカムゲイン投資と言えば、不動産投資がありますが、都内のワンルームマンション投資の収益率は年5%ぐらいになっています。

多少差はありますが、株式投資の収益も都内のワンルームマンション投資の収益も、ほとんど似たような感じです。

つまり、株式投資でキャピタルゲイン狙いの投資をしても、長い期間をかけて投資した収益を平均してしまえば、インカムゲイン狙いの投資をちょっと上回る程度で落ち着く可能性が高いということになります。


インカムゲイン狙いの投資と、キャピタルゲイン狙いの投資の違い。

キャピタルゲイン狙いの投資の方が、現金化が遅くなるというリスクが高い分、インカムゲイン狙いの投資よりも多少、収益率が高くなることが考えられますが。

キャピタルゲインとインカムゲインの大きな違いは課税のされ方(税金の払い方)にあると思います。

インカムゲインの場合は、収入がある都度課税されます。つまり、毎年税金を納める必要があることが考えられます。

しかし、キャピタルゲインの場合には、売却をした年にだけ課税されることになります。

つまり、ずっと売却をしなければ値上がり益に課税されないようにすることができることになります。このような方法を課税の繰り延べと言います。

節税の方法には、所得控除や税額控除などを使って税金額そのものを低くする方法と、税金の支払いを後に遅らせる、課税の繰り延べという方法があります。

投資をする上で、税金のことをやたら気にするというのはいかがなものかという思いもありますが。(税金を気にするあまり、結果的に投資効率を下げてしまうことが結構多い)支払わなくていい税金は、なるべく支払わない方が有利であるのは間違いありません。

そして、キャピタルゲインの課税の繰り延べとは、複利の力をより効果的に使うことができます。

インカムゲインの場合、収入から税金を引いた残りを再投資に使うことになります。しかし、キャピタルゲインの場合は、課税を遅らせているので、収益をそのまま再投資しているような感じなります。

税率にもよりますが、複利の力は、運用利回りがたった1%変わるだけで、数十年単位になるとものすごい開きになってきます。

つまり、キャピタルゲインで課税の繰り延べをして、複利で長期間かけて運用し資産を十分に増やして、それから売却益に対する税金を支払った方が、最終的に手にする金額は大きくなることになるわけです。

それと、株式投資の場合、配当金というインカムゲインがありますが。日経平均の配当金利回りは、だいたい1%~2%のところにあります。

仮に100万円を投資した場合、最初の年は100万円×1%で1万円の配当金を受け取る感じになります。

そしてその100万円が値上がりして200万円になったときも、配当利回りはおそらく同じぐらいの1%~2%程度にあると考えられます。

そうすると、200万円×1%で2万円となり、キャピタルゲインの課税の繰り延べをしながら、インカムゲインの増加も狙えることになります。

ここまでの話からすると、インカムゲインを狙うよりもキャピタルゲインを狙った方が効率的に運用できるのでは?と考えるかと思いますが、一応言っておけばこれは理屈上の話です。

現実はそう簡単に理屈通りにはいってくれないことの方が多いものです。投資で資産形成を目指す上では、税金のことは2の次と考えた方がいいと思っています。

ですが、キャピタルゲインを狙うことは課税の繰り延べ効果があるということを頭に入れて運用すると、さらに資産形成に有効だと考えています。

実際に、世界一と言われる投資家のウォーレン・バフェットは、この課税の繰り延べ効果を大いに利用しているようです。ただ、バフェットの場合は、長期的に値上がりし続ける銘柄を選択することができるところが、普通とは違うのかもしれません。

それと、課税の繰り延べを効果的に使っているバフェットも「税金のことを気にして、売るべき時に売れないのはおろかだ」といったことを言っています。


投資初心者はインカムゲイン狙いから?

これから投資を始めようとする人には、インカムゲイン狙いの投資から始めることをお勧めしたいと思います。

税金のことを考えれば、キャピタルゲインを狙った方がいいはずです。それに、時間をかけることでその効果はさらに多くなるので、少しでも早くからキャピタルゲイン狙いの投資を始める方が理にかなっています。

ですが、あくまで理屈の話なので、実際にその課税の繰り延べ効果を効果的に使えるかどうかは別の問題です。ウォーレン・バフェットのようなことは、百戦錬磨の賢明な投資家だからできることだと思った方がいいと考えます。バフェットだって、最初から今のような投資法だったわけではありません。昔は頻繁に売買をする投資をしていた時期もあったようです。

投資をする上で、必ず出てくる問題があります。その問題が、数字上のシミュレーション通りに事を運んでくれない大きな問題になってきます。

投資には知識や経験も重要ではありますが、やはり人間の心理的な問題が最も大きく影響していると感じています。

その人の心が、シミュレーション通りに行動できないようにしてしまっているわけです。

そのため、投資の経験を積んで成功体験や失敗を繰り返しながら心理面を鍛えて、それからキャピタルゲイン狙いの投資を取り入れたり、切り替えたりしていった方がいいと感じています。

インカムゲイン狙いの投資は、キャピタルゲイン狙いよりも、心理的負担が少なくて済みます。そのため小さな失敗と、そこそこの成功を繰り返すことができるので、徐々に投資で資産を形成する感覚をつかんでいきやすいのではと考えています。


インカムゲイン投資で資産形成の感覚をつかむ。

キャピタルゲイン狙いにしろ、インカムゲイン狙いにしろ、投資で資産形成をするのは、複利で運用するという感覚です。

株式投資はキャピタルゲイン狙いと言われますが、根本的なところでは、企業が事業を行うことで利益を上げ、その利益を再投資して事業を大きくしてくという複利で行われているものです。

そして事業が大きくなるにしたがって、株価が上昇していくため、株式にキャピタルゲインが生まれるという感じです。

つまり、インカムゲインにしろキャピタルゲインにしろ、投資による資産形成の根底には複利という考え方があるはずだと考えています。

なので、まずはインカムゲイン狙いの投資から始めて、定期的な収入を得、その収入を再投資して、資産を拡大。その結果、さらに収益を生み出すようになるという経験を積むことから始めるといいのではないかと思っています。

まずは、この流れを実感し、心にしみこませることで、投資で資産形成をするという方法が頭だけでなく感覚的にも理解できるようになるのではと思っています。

複利というものが感覚的にも理解できるようになったときには、投資に関する心理的な課題の最初のハードルを越えたようなものです。

そうなると、今度は相場の動きにとらわれることなく、理屈通りのシミュレーション結果を求めて計画を実行できるようになる可能性が高くなるのではと考えています。

インカムゲイン狙いの投資の第一歩として、おすすめしたい商品が、貸付型のクラウドファンディングです。

貸付型クラウドファンディングは、値動きがないので、収益を再投資して資産が増える。そして資産が増えて投資額が増えたことで収益が増えるというのを実感しやすい投資先だと思っています。

しかも、1万円など少額から始めることができるという点もお勧めのポイントです。

それに少なくとも今のところは収益率も悪くないため、投資で収益を得ているという実感もあります。

貸付型クラウドファンディングは、まだ歴史が浅いため、いろいろと問題点もあるようですが、そこは預貯金などよりも利益が期待できる分仕方のないリスクだと割り切る必要はありますが。


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