ビットコインと先物取引?

4月1日の仮想通貨法施行もあり、ついにビットコインがビックカメラなどの超有名店でも使用できるようになってきました。(ビックカメラは4月7日開始)

さらに2017年夏をめどに、リクルート系の26万店でビットコイン決済を利用できるようにする予定もあるそうです。

海外旅行者などを睨んでの取り組みだそうですが、徐々にビットコインが普及、拡大しているのを感じます。(海外の使用者は2,000万人を超えているそうです。)

しかし、ビットコインを決済用として使うには、価格変動の大きさが問題だという声も出てきています。


ビットコインの価格変動リスク

ビットコイン決済を取扱っている店舗では、お客さんがビットコイン決済を行ったと同時に、ビットコインを円に替えて入金されるようにしているケースが多く、お店側の価格変動リスクはほとんどなくなっています。むしろ、クレジットカード決済を使ってもらうよりも、手数料が安く済む分お徳なのかもしれません。

ビットコインの価格変動リスクが重要になってくるのは、ビットコインで買い物をする消費者側になります。

もし、ビットコインを高値で買ってしまい、安値の時に商品を購入してしまったら、消費者は損をした気分になるかもしれないということです。(実際は、ビットコインという資産を持っていて、そのビットコインと商品を交換しているだけだから、あまり気にすることでもないかもしれません。)

また、円から見れば、ビットコインは常に価格変動をしているため、お店で商品を見ている間も、ビットコイン価格が変動していることになります。つまり、ビットコインで決済をしようと考えた場合、店の商品の値段が常に変動しているような感じになるということです。

ビットコインを決済用として使うためには、それなりのファイナンスの知識や経験が要求されるのかもしれません。

ビットコインの価格変動は大きい?

ビットコインの価格変動は、他の通貨、例えばドルやユーロ、豪ドルといったものよりもはるかに大きな変動があります。

酷いときには、1日で20%近いの値動きをすることもあります。上昇方向への変動であればうれしいのですが、値動きの激しいときというのはだいたい急落した時です。

これほど激しい価格変動をするものを決済用として使用するには、やはり問題があると見られても仕方がないと感じます。


ビットコインの先物取引?

ビットコインの激しい価格変動を抑えるためには、やはり取引量の増加。つまり流動性を高めることだと思われます。

世界中の多くの人とお金が、ビットコインを買ったり売ったりをすることで、常に適正な価格付近で取引されるようになることが期待できるということです。

そのような目的に貢献する金融取引としてデリバティブ取引があります。

デリバティブ取引とは、金融派生商品とよばれ、現物を取引するのではなく価格を取引するといったもののことです。

たとえば、先物取引、証拠金取引、オプション取引などが挙げられます。

少し前にビットコインのETFが米国の証券取引所に上場されるのではという話がありました。

実際には上場を見送られてしまいましたが、そのようにビットコインの取引手法が増えることで、より多くのお金が流入し売買が活発化されることで、適正な価格に落ち着くことが期待できるというわけです。

デリバティブ取引の良さは、少額のお金で大量の取引ができることと、低コストで取引ができることです。そのため、デリバティブの取引が使えることで、一気に資金流入と取引量の増大が期待できることになります。

ビットコインにもFX取引(証拠金取引)を行っているところが増えてきましたが、まだまだ規模が小さいままです。

ビットコインETFの上場には、そういった期待感もあったのですが、今回は見送られてしまい、その代わり、一部ではビットコインの先物取引の上場を意識する意見が出てきたようです。

先物取引とは

先物取引とは、数か月先に買う、または売るという約束をする取引です。

たとえば、半年後にいくらで売るという約束をしてしまえば、購入時にそれより安く手に入れていれば差額が利益になり。逆に、半年後にいくらで買うという約束をしていて、半年後実際はもっと高値がついていれば、その差額が利益になるという取引です。

日本では米相場が最初でした(江戸時代)。農家が作っているお米を、収穫の前にいくらで買うという約束をしておき、収穫後に約束した値段よりも高い値段が付けば儲けることができました。

逆に農家からすれば、収穫後コメ価格が暴落するのが怖いから、今のうちに今のの値段で売る約束をしてしまえば、ある程度収入の見込みが付くので安心という効果がありました。

実際の先物取引とはこういう保険的な意味合いの取引からできていたわけですが。

今では、レバレッジ機能(少額の証拠金で、たくさんの注文を入れる)を使うことで、儲けを大きくしようという考えで取引されていることが多いです。

しかし、そのおかげで取引量とお金の流入量が多くなり、価格の適正化に貢献していると言われています。

また、今回ビットコインETFの上場が見送られた理由には、ビットコイン市場がまだ規模が小さいため、一部の人が価格を不正に操作できるのではないかという不安があったようです。

ですが、先物取引が上場することで、ビットコイン市場に透明性が生まれれば、今度こそビットコインETFが上場できるのではないかという意見もあります。


ビットコインを決済用として使うのは難しい?

ビットコインを決済用として使うには、あまりにも価格変動が大きいため、円と同じような感覚では使えない感じがします。

あえて使う人がいるとすれば、「ビットコインに投資をしていたら、結構儲かったので儲かった分ぐらいは使ってもいいかな?」と考えた人ぐらいかもしれないという気がします。

でも、大きな視点から見れば、円やドルなどの通貨も常に価値が変動しているところはビットコインと一緒です。

日本で生活をしていると、円の価値は変動していない感覚になりますが、ニュースを見れば、本日の為替相場は円安でしたとか、円高でしたとか必ず伝えています。

これは、「今あなたが保有している円の価値は、このくらい変動しましたよ」という意味だと捉えることができるはずです。

ビットコイン決済が普及したら、ファイナンスの勉強のつもりで始めてみるのもいいかもしれません。

国内で使える通貨?が2種類になることで、円という通貨が常に一定の価値を持っているという間違った?感覚を直すことができるかもしれません。

サムライなどがいたころの昔の日本では、通貨の価値は一定ではなかったようです。

昔の通貨は、金や銀などでできていたため、それらの金属の価値によって、通貨同士のレートが常に変動していたようです。

例えば小判と銀貨が、昨日は小判1枚と銀貨3枚で交換できたが、今日は小判1枚と銀貨4枚での交換といった感じです。

今のように円で統一されていなかった昔の人々は、今の人よりもファイナンス取引に明るかったのかもしれません。そのような常に物の価値を意識するような環境にあったためか、コメの先物取引相場を世界で最初に始めたのが、日本人だったらしいです。

そのころの日本人のように、今後、円とビットコインという2つの通貨?を普段から使うようになることで、現代版の全く新しい金融取引を発明したりすることもあるのかもしれません。

近い将来、子供のお小遣いも、お金の勉強のためと言って、今月はビットコイン、来月は円でなんて話になったりすることもあるかもしれないですね。

田仲 幹生

ⅭFP(ファイナンシャルプランナー)資格認定者、1級FP技能士、個人投資家

外資系の生命保険会社で営業を行い、後に税理士事務所に勤務、2016年から今までの経験を生かしながら、投資活動および資産形成を主な目的としたFP業を行っていきたいと思い独立。

0コメント

  • 1000 / 1000