投資をするなら、人の話はほどほどに?

「明日は上がるよ」「来月までは下げ相場だよ」などといった話をあちこちで見かけます。

そういう情報を見ながら、なるほどと思って取引をすることもあるかもしれません。しかし、人は楽観的な時は楽観的な意見を、悲観的な時は悲観的な意見を言ってしまうものです。

ですが、『相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』というジョン・テンプルトンの相場格言にあるように、楽観的にな時に、楽観的な感覚で取引したり、悲観的な時に悲観的な感覚で取引することは、高くつくことになってしまうことがほとんどです。


楽観的な時は、楽観的な情報ばかりを見てしまいがち

人は、自分自身が楽観的な立場で相場を見ているときは、悲観的な情報に目もくれず、楽観的な意見ばかりを拾おうとする癖があります。

さらに悪いことに、相場が楽観的な時は、よく見かけることになる情報も楽観的なものばかりだったりします。なぜなら、相場が楽観的な時というのは、相場に参加している人のほとんどが楽観的なものの見方をしていることがほとんどだからです。

その楽観的な意見を見て、自分の相場観がさらに楽観的になるようになってきます。

逆の悲観的な時も同じです。

株式投資などをする上では、「右向け右」と言われたら、左を向くぐらいの方がちょうどいいのかもしれません。

しかし、みんなが一斉に右を向いているときに、左を向くのは中々難しいことだったりします。

投資というのは、不確実性(リスク)を取引することです。つまり、この先どうなるのか誰にもわからないものを取引するということです。

ですから当然、自分にもわかりません。

わからないからこそ、わかっていそうな人に意見を求めたくなるものなのですが、本当はその人もわかっていないと考えることが正しいと思います。

投資でうまくいっている人は、『わかっていないということを良くわかっている』そんな気がします。


結論から言えば、人の意見をあまりあてにしない方がいいということです。

投資において人の意見というのは、その意見そのものを参考にすることよりも、周りの意見に楽観的なものが多ければ、今相場は楽観的見方に支配されてるな?とか、周りが悲観的だと思いえば、相場は今悲観の中にいるのかな?といった分析のために利用するぐらいの方がいいのでしょう。

人間は、理性的な生き物だと思われがちですが、かなり感情的な生き物です。特に相場ではそう感じることが多いです。

気分がいいとき(楽観的)は、物事を前向きに捉え、行動的になります。逆に気分が悪い(悲観的)と、考えが後ろ向きになり、動くことを嫌がります。

また、前向きな時は、後ろ向きな意見を嫌がり、後ろ向きの時は、前向きな意見を嫌がることがあります。

少し振り返って、自分は市場を感情的な目で見ていないかを考えてみるといいかもしれません。

相場で失敗する時というのは、感情で取引した時によく起こります。

相場については、『確率を信じる』という話があります。

相場という世界は、確率という数学(物理学)でできている。そう思える時が多々あります。

『歴史は繰り返す』ということわざにもあるように、人は何度でも同じことを繰り返すところがあります。それは相場も同じです。

またジョン・テンプルトンの相場格言ですが、『四つの単語でできた言葉の中で、最も高くつくものは「今度ばかりは違う(This time it’s different.)」である。』というものがあります。

これらに共通することは、相場は理屈ではなく、確率で事象が起こっていると考えることができることです。

だから、相場を知るには確率を知ることが大切だと考えています。

相場が確率の世界なのだとしたら、相場に感情を持ち込むことは、まさに避けるべき行為ということになります。

合理的に、効率的に、機械的に取引すること。

これが、確率という数学を有効に使う方法になると思います。

とは言っても、そう簡単なことでもないのが難しいところです。なぜなら相場に参加しているほとんどが自分も含めて感情的に取引しているという事実がなくならないからかもしれません。


バイアンドホールド作戦と情報収集

バイアンドホールドとは、一度買ったら、長期間売らずに保有をするという投資戦略です。有名なところでは、ウォーレン・バフェットがいます。

バイアンドホールド作戦では、買いのタイミングが投資の勝敗を決めます。つまり、買うタイミングにのみ集中すればいいということです。

では、買いのタイミングとは?となりますが、投資も商売も、売買とは『安く買って高く売る』が基本です。つまり、 『安いとき』を狙えということです。

では、『安いとき』とは?となりますが、『安いとき』とはズバリ、皆が悲観的なっていて相場が暴落しているときです。

バイアンドホールド作戦で重要なことは、皆が悲観的になった暴落を狙って買うということになります。

そうなると、集めるべき情報は、『次の暴落相場はいつか』ということです。

周りが楽観的な意見一色でも、常にこの楽観的な相場はいつまで続くのか?、何がきっかけで悲観的な相場に代わるのだろうか?という情報に集中していればいいわけです。

そして、悲観的な相場が来たら、悲観的な意見に目もくれず、できる限り買い入れていく。

投資戦略はバイアンドホールドだけではありませんが、自分の投資法で勝てる確率を上げるには、どんな情報が重要で、どこに注目するかがとても大切だと思います。

周りの意見に左右されることなく、自分にとって本当に必要な情報に選択と集中ができるようになり、周りの感情に振り回されないようにしたいものです。

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