資産運用と一緒に投資戦略も考えよう。

資産運用を始めようと考えた時、まず気にするのは、何に投資をすればいいのだろう?ということがほとんどだと思います。

ですが、何に投資するかを考える前に、どういう投資戦略で資産運用をしていくかを検討することが大切です。


投資戦略ってなに?

資産運用は、1,2年の短期間だけのものではありません。

むしろ、数十年単位、下手したら子や孫世代まで含めた超長期間の話になったりします。

長期間の運用だからこそ、長期的視野から考えた投資計画と投資戦略を持つことが重要だと考えます。

また、資産運用では長期投資という考え方が非常に重要です。なぜなら、資産運用の成績を決定づけると言ってもいいほど重要な、複利の力は、長期間になればなるほど、その力を発揮してくれます。

複利の簡便的な計算方法として、「72の法則」というのがありますが、72を利回りで割って出た数字が、元本がだいたい2倍になるという法則です。

例えば、年利回りが7%だとすると、約10年で2倍になりますが、20年たつと、2×2で4倍になり、30年たつと、2×2×2で、8倍になる計算になります。

つまり、複利で運用することで、時間が経てばたつほど倍々で資産が増えていくことになるというわけです。

それと、長期的な視点で運用する場合、どんな資産に投資するにしても、良いときと悪いときがあります。そして良いときと悪い時は交互に繰り返しています。

長期的視点から資産運用を考える時には、良いときだけではなく、悪いときのことも考えて投資戦略を考えることがポイントになります。


投資戦略の具体例

実行しやすいもの

・ポートフォリオによる運用

株式だけでなく債券や不動産、金などのコモディティ他、いろんな資産に分散して、ある程度決めた割合を維持するように定期的にリバランスという配分比率の崩れを直したりする他、経済環境に合わせて配分を見直したりする戦略。

バランスファンドと呼ばれる投資信託を買うことで実行可能。その他、最近ではファンドラップやロボファンドなど、ポートフォリオ戦略を自動で行ってくれるサービスも出ている。

・ドルコスト平均法

毎月など、定期的に一定額づつ購入する方法。購入資産の価格が高いときも低いときも関係なく、定期的に定額で購入することで、平均購入単価を下げる効果がある。また、人は株価暴落など価格が下落しているときは、購入するのをためらう癖があるが、毎月自動引き落としで購入することで、その心理的負担を軽減して、安いときも逃さず買うことができる。

実際には投資信託を購入する時に、毎月○○万円と決めて購入すことができるため、非常に実行しやすい投資戦略。

ちょっと勇気やスキルがいる

・暴落狙いバイアンドホールド

投資の基本は「安く買って高く売る」です。つまり暴落した時に買えることが一番いいわけです。また暴落した時に買うことができれば、後は上がるだけなので、売るのはいつでもいいわけですから、売る必要がなければ、とことん持ち続け、配当金を再投資し続ける。

しかし、暴落時に買うには心理的負担が大きい上に、いつ暴落するかわからなく、さらに暴落は一時的で終わることが多いため、ちょっとでも遅くなると買えなくなってしまう。また、暴落時に買うために資金をとっておかなければいけないが、上昇する投資先の値段を見ながら、待ち続けることもまた心理的負担になったりする。

・トレンドフォロー(モメンタム戦略)

状況がいいときにだけ参加する投資法。トレンドフォローとは上昇中や下降中など相場の方向に逆らうことなく、投資をすること。しかし、突然相場が反転することは珍しくなく、相場の反転時に切り替えができるかどうかが、結構難しい。

具体できな方法としては、株式投資の場合、200日移動平均線を上に抜けた時は、長期上昇相場となることが多いとされているため、200日移動平均線を上に抜けた時に、株式の買いで相場に参加するという方法もある。

・バリュー投資とグロース投資

バリュー投資とは、割安株と言われる、本来の企業の価値よりも安く放置されている株式を選んで購入する投資法。PERやPBRという投資指標を参考に取引されることが多い。

グロース投資とは、成長株と呼ばれる業績がどんどん伸びている銘柄を選んで購入する方法。成長株は割安株とは違い、将来の成長を見込んで取引されているため割高になっていることが多い。グロース投資は、上昇相場ではバリュー投資などよりも上昇速度が速いとされている。

あまり参考にならないが

・ロング・ショート戦略

ロングとは買い、ショートとは売りのことで、買いのポジションと売り(空売り)のポジションを同時に持つ方法。

例えば、割安株を選んで買い、同時に割高株を売るというポジションを持ち。株式相場が上昇するときは、割高株よりも割安株が元気に上昇してくれるのを期待し、下落相場の時は、割安株が下げ止まって、割高株が勢いよく下がってくれるのを期待するという方法。

上昇相場でも下落相場でも、そこそこのパフォーマンスを期待するという投資法。

・レバレッジ戦略

先物や株価指数取引などで、預け入れた資金の何倍にもあたる資産を取引する方法。

単純に、レバレッジを2倍にすれば、運用成績も2倍になるが、下落するときも2倍の速さで下落することになるため、非常にリスクが高い。

特に株式相場は、高値から50%以上下落したことも過去に何度かあり、もしその時に2倍のレバレッジをかけていたら、その資金はすべて(多少残ることがほとんどだが)失うことになります。

絶妙に、レバレッジをコントロールするスキルが必要です。


投資戦略は人それぞれ。

これらの投資戦略は、ほんの一部であり、人それぞれに無数の個性があるように、投資戦略も人それぞれにあったものが無数にあります。

自分の個性や考え方、ストレスの感じ方、楽しく取り組めるようにするには、というものを見つけ、それに合わせた投資戦略を選択し、組み合わせていくことが重要だと思います。

例えば、できるだけ手間なく、堅実に、多少のことでは動じず我慢強い方で、ちょっとだけ欲張りたい。

なんて人は、ドルコスト平均法で積み立てながら、同時に現金で少しためておき、暴落時に追加で購入する。ドルコスト平均法&暴落時バイアンドホールド作戦なんて方法があっているかもしれません。

また、あまり値動きがあると、心理的にすごく負担になる。リターンを犠牲にしても、値下がりを限定したい。なおかつ、インフレによって資産を毀損するのは嫌だ。そして、周りが大儲けしていても欲張ることをせず、振り回されない。

という人の場合には、ドルコスト平均法&ポートフォリオ戦略などが合っているのかもしれません。

一発逆転、ドカンと儲けたい。周りが大変だと騒いでいても、その中に飛び込む勇気がある。という人の場合には。

暴落狙いバイアンドホールド&ハイレバレッジ戦略なんかが合っているかもしれません。

このように、自分に合わせた投資戦略を持てると、運用力が非常に高まるわけですが、その戦略を見つけるまでにもそれなりの苦労が必要なところが、難しいところです。






田仲 幹生

ⅭFP(ファイナンシャルプランナー)資格認定者、1級FP技能士、個人投資家

外資系の生命保険会社で営業を行い、後に税理士事務所に勤務、2016年から今までの経験を生かしながら、投資活動および資産形成を主な目的としたFP業を行っていきたいと思い独立。

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