意味ある投資をするために?よくある資産運用に対する誤解?

「投資をして豊かになるのか?」と聞かれると、イエスともいえるしノーとも言えます。

資産運用については、金融機関などの宣伝の仕方によって、考え方に誤解が生じているように見受けられます。

その誤解とは?

「老後の生活資金ために、資産を〇千万円蓄える必要があります。その資金を作るために投資をしましょう!」といった物です。

ここで、資産運用に対して誤解を生じます。

まず知ってもらいたいことは、投資の利益の源泉は、『インカムゲイン』にあるという事です。

インカムゲインとは、債券の利息や株式の配当金、不動産の賃貸収入など、投資をすることで得られるキャッシュフロー(現金収入)のことです。

債券投資や不動産投資、不動産投資を有価証券を通して行うリートといった投資は、インカムゲインをイメージしやすい投資先です。

その為、これらの投資先の価格は、投資先が産み出すインカムゲインを基に計算されることが多いです。

例えば、投資用不動産に投資をする場合、その不動産が毎月5万円の現金収入を生み出すとわかっていれば、不動産投資の妥当な年利回りが7%だとした場合。

5万円×12ヵ月=60万円(賃貸収入)

60万円÷7%=約857万円

となります。

この計算で得られた数字である857万円が、この不動産の売買価格となるわけです。

このように、資産が産み出すインカムゲインによってその資産の価格が決まってくるという事になります。

株式投資はそうではなく、キャピタルゲインだという意見もあるかもしれませんが。

実は、株式投資の場合もインカムゲインとして見て資産価格が計算されるという考え方もあります。

ただ、株式投資の難しいところは、インカムゲインが一定していないという点にあります。

債券投資や不動産投資のインカムゲインは、購入した時にある程度、将来にわたってどの程度の収入が得られるかが見えるところがありますが、株式投資はそこが不透明です。

株式投資のインカムゲインの良さは。

今は1株当たり100円の配当金だったとしても、10年後には企業が成長し、1株当たり500円の配当金を受け取れるようになっているかもしれないという事を考えることができるわけです。

今は、配当利回り1%の株式も、将来的には、購入した価格から見れば、配当利回りが5%に上昇している可能性がある訳です。

その時に、もし株式の価格が配当利回り1%のままだとすると、株式の取引価格は5倍に上昇しているという事になります。

要は、これがキャピタルゲインというわけですね。

実際の株式価格は、こんな単純には動いていませんが、株式投資のイメージはこんな感じになります。

つまり、株式投資はキャピタルゲインを狙うというよりも、将来のキャッシュフローに期待する投資という考え方ができるわけです。

このように、投資の本来の目的とはキャッシュフローを得るために行うものです。

なのに、「投資をして資産額を増やそう」という事だけを強調している広告などをよく見かけます。

ここで、投資に関する認識に誤解が生じるわけですね。

「投資は資産額を増やすために行うのが大切なわけではなく、現金収入を作るという目的こそが、投資の原点」

つまり、よく見かける「投資で何千万円という資産を作り、老後はそれを生活費等にまわしましょう!」という考え方はちょっと違うと思うわけです。

そもそも、そんな考え方で株式投資や投資信託など大きく値動きする商品に手を出すのはナンセンスです。

ご存知だと思いますが、こういった商品は、ふとしたきっかけで大暴落となり、それまで築き上げた資産残高を大幅に減らすことになる可能性があります。

特に問題となるのは、取り崩しを始めようと考えていた老後に入る直前で、このような大暴落が起こった時です。

想像しただけでもぞっとします。

こういう事を考えると、『投資とは「インカムゲイン」をつくること。』という考え方がとても重要だと感じます。

『資産残高〇〇〇〇万円を作りましょう!』ではなく、『老後までに、金融資産などから〇〇万円の収入が得られるように資産を作って行っていきましょう!』という考え方をするべきだと思っています。

だから、インカムゲインの投資だけを行えというわけではありませんが、投資に向き合う考え方として、そういう視点から考えた方がいいのではないかと思う次第です。

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