投資や金融商品の知識不足が損失を拡大させている!?

銀行で投資信託を購入した人のほぼ半数が、利益が出ていないという衝撃的なデータが金融庁から発表されました。

金融庁のデータによると、主要行等9行・地域銀行20行 合算ベースで約46%が損益がマイナスになっているとのことです。中でも一番多いのが、損益率が0から-10%の顧客が35%となっています。

さらに販売会社によってもその差は結構あるようです。

株式市場が好調な中でなぜこのような結果になってしまうのでしょうか?

その理由を投資信託のコストと説明している文章をよく見かけますが、一番の原因は投資信託を購入する人の知識不足にあるように感じます。

投資に関する知識が不足している人の中には、「投資信託で儲けよう!」と考えている人が多いのではないでしょうか?

実はその認識が間違っていると考えています。投資信託は貯蓄のための商品であって、儲けるための商品ではないと考えた方がいいと思っています。

なぜなら投資信託は、株式投資やFXのように短期間で数倍になるというような性質のものではありません。コツコツと積立てながら、長い期間貯蓄した結果、投資した元本を大きく超える資産額になっていたという性質のものです。

投資信託は貯蓄口座。そう考えるのが正しい認識でしょう。

なのに、投資信託で儲けようと考えるから、「こっちの商品の方がこれから大きく利益が出る可能性があります」などという販売トークについつい乗ってしまうことがあるのではないでしょうか?

その結果、投資信託を乗り換える。つまり、今購入している投資信託を売却して違う投資信託を購入するという事をしてしまい、投資信託を乗り換えた時に発生する買付手数料によって運用成績が思ったほど上がらないなんてことになっているようです。

投資信託は、生命保険に比べ気軽に売却、乗り換え、ができる分貯蓄という感覚が崩れてしまうのではないでしょうか?

本来は、一度購入した投資信託は、生命保険のように何年も、何十年も続けることが理想です。

それと、販売会社の人は、投資で儲けてきたような人とは違うところも問題です。

販売会社は売れそうな商品を持ってきて顧客に提案してきますが、売れそうな商品というのは、すでに価格が上昇している商品であることがほとんどです。

「みんなが買っているから」というやつです。

しかし、投資においてはこれが最も危険です。投資は、人が買っていないようなところにチャンスがあるものです。つまり人と同じことをしてはいけないはずなのですが、販売会社は「この人に売れたから、他の人にもこの商品を提案しよう。」という発想で動いていることがほとんどです。

投資でうまくいっている人というのは、人の意見を鵜呑みにして投資をしていません。

自分で考え、自分の投資基準に合ったものにしか手を出しません。それはたとえ立派な投資家の話を聞いたとしても同じことです。

『自分の投資基準を持つ。』これが投資において最も重要なことです。

もし、自分に投資基準がないと思えば、人の意見に左右されることなく、ただ単純に積立投資、つまり金融商品をつかって貯蓄することを何年も何十年も続けるだけの方がよっぽどましだといえます。

投資の知識不足の人が運用でうまくいかなくなる理由は、販売会社が悪いわけでもなく、購入している投資信託が悪いわけでもなく、投資を行っているその人自身の問題です。

こんな話があります。

ピーター・リンチという有名なファンドマネージャーが運用していたマゼランファンドという投資信託がありました。このファンドは年間29%のリターンという伝説級のファンドです。

このマゼランファンドは、一部の富裕層だけが購入できるような投資信託ではなく、一般の人も購入することができる投資信託でした。

年率29%ということは、この投資信託に投資していれば、100万円が10年後には1,700万円を超えるようなパフォーマンスを得られたわけですが、この投資信託を購入したことのある人のほとんどは、それほどのパフォーマンスを手にすることができていなかったそうです。

つまり、どんなにすごい投資商品であっても、その投資商品を購入する人に投資に関する知識が不足していては意味がないという事になるわけです。

投資教育が遅れている日本では、なおのことこういうことが起こるのは明らかだと思います。

だからこそ、投資商品を選ぶ前に、投資に関する知識をつけることから始めなければいけないのでしょうね。

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