生命保険は3タイプがわかれば理解できる!

「なんだか難しい」と思われている生命保険。

でもその仕組みの原点は、大きく3つのタイプに分かれます。

その3つのタイプの違いがわかれば、生命保険はほぼ理解できたも同然です。

生命保険の基本は、『定期保険』『養老保険』『終身保険』の3タイプです。

『医療保険』も生命保険として扱われていますが、第三分野の保険と言われ、これらの生命保険のタイプとは別のものになります。

今回は、生命保険の本来の目的である、”死亡保障”に視点を当てて考えてみます。

そもそも生命保険は、万が一の時の保障を目的として加入するものです。

ほとんど起こりえないことなんだけど、もし起こってしまったら、もう補填することが不可能な大きな損失を回避するためのものです。

具体的に言えば、働き盛りのお父さんが、亡くなる可能性は限りなく0に近いんだけど、もしその0.00何%にあたってしまって、お父さんの収入がなくなってしまったら。

今後お父さんが稼いでくるはずだった、億単位?のお金を失うことになってしまいます。

その億の収入のかわりになるものとして、用意する手段は何があるのか?

といった場合に、『生命保険』しかないというわけです。

つまり、その万が一のために負担を強いるのが、『保険料』ってわけです。

といった目的で加入する生命保険ですが。

大きく分けると3つのタイプになります。それが『定期保険』『養老保険』『終身保険』になります。

まず、『定期保険』と『養老保険』の共通点は、万が一のことがあった時に、保険金が受け取れる期間、いわゆる「保険期間」があるという点です。

『終身保険』はその名の通り、この「保険期間」がなく、終身つまり死ぬまでということです。

たとえば、定期保険と養老保険の場合、保険期間が満60歳までとしたら、60歳を過ぎると、そのタイミングで亡くなった時には保険金を受け取れないということになります。

ただここで、定期保険と養老保険の違いが出てきます。

定期保険は先ほどの説明のとおり、何も受け取れません。

ですが、養老保険は、保険期間が満了したとき(60歳)の時に、亡くなっていなくても受け取れる保険金があります。

それが、『満期保険金』と呼ばれるものです。

ここが定期保険と養老保険の大きな違いです。

定期保険では、満期保険金は受け取れないが、養老保険では満期保険金が受け取れる。

だから定期保険は「掛け捨て」と呼ばれているわけです。

この「掛け捨て」という言葉には、少し違和感を感じなくもありませんが、一般的にはそう呼ばれています。

定期保険と養老保険の満期保険金があるという違いを知ると、『養老保険』のほうがいいのかなと心が動くのが人間かなと。

しかしよく考えてみれば、生きている確率のほうが高いのに、保険金を支払うというのは?保険会社は損することになるのではないか?

と思うかもしれませんが、実は、養老保険は、保険料として保険会社が受け取っているお金を積み立てて、期限が来たら返済しているだけという仕組みになっています。

養老保険の説明書などを見るとピンと来るかもしれませんが、保険会社に支払う金額と満期保険金の金額は、ほぼ同じ金額になっています。

多少の違いは出てきますが、それは、保険会社の運用益や経費によるものです。

つまり、「顧客からお金を借りて運用し、その運用益を受け取りながら、期限が来たら借りたお金を顧客に返す」ということをやっているのが、養老保険というわけです。

そして、顧客としてはお金を貸した利益として利息をもらうのではなく、保険として万が一のことがあれば、保険金を受け取れるという利を得ているわけです。

突き詰めていけば、定期保険は保険会社にお金を貸さず、保障だけしてもらう契約。

養老保険は、保険会社にお金を貸すことで、保証をしてもらう契約。

ということで、契約の仕方が違うだけなので、どっちの方が得かという議論は、無意味といえるわけです。

あえて言うならば、保険会社よりも効率的にお金を運用できると思えば、養老保険を使う理由はないのかなと。

そして『終身保険』は、養老保険の期間を終身に延ばしたものです。

当たり前ですが、人はいつか必ず死ぬわけですから、終身保険にも必ず終わりが来ます。

その終わりが、養老保険でいうところの『満期』ってわけです。

ただ、養老保険と違うのは、その『満期』がいつ来るのかわからないってところです。

しかし保険商品とはよくできたもので、終身保険の説明書を見ると、だいたいかなり高い確率で亡くなりそうな年齢付近で、養老保険と同じように、支払う保険料と、保険金の金額が同じぐらいになってくるようにできています。

保険会社は「大数の法則」というのを使って、ほぼほぼ高い確率でお金を返すことになるであろう年齢を調べています。

自分一人で考えると、いくつで亡くなるかはわかりませんが。

たくさんの事例を集めると、だいたい決まった数値になってくるということです。

だから、お金を返すことになる期日がだいたい把握できるために、そこを期限とみてお金を借りることができるわけですね。

そして終身保険としてお金を貸した顧客は、利息を受け取る代わりに、亡くなった時の保障という利を得ているわけです。

つまり、ここでも、『定期保険』『養老保険』『終身保険』でどれがお得なのかといった議論は、また無意味ということになるわけです。

あえて言うならば、保険会社よりも効率的に運用ができると思えば、終身保険をつかう理由はないのかなと。

じゃあ、保険会社の運用とはどんなことをやっているのか?

実はほとんどの保険会社の運用は、国内外の債券に投資してるようです。特に国内の生命保険会社は国債などの国内債券に投資をしているようですね。

言ってしまえば、誰にでもできるような運用をしているのかもしれないわけです。

個人投資家でも保険会社よりうまい運用をしている人はたくさんいるのではないでしょうか?

となると、養老保険や終身保険をつかう理由はなくなる?

そういう考えから、掛け捨てである『定期保険』が注目されるわけですね。

万が一の補てんがきかない損失を回避するために生命保険を利用し、運用は生命保険に任せず、自分でやる。もしくは他の金融機関を使う。

というのが、保険は掛け捨てで十分という人の考え方ってわけですね。



田仲幹生

投資会社、FP会社 ㈱あせっとびるだーず 代表取締役

投資、資産運用のスクールを運営。
資産運用、ファイナンシャルプランニングの相談などを行う独立系のファイナンシャルプランナー。

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